こんにちは、うずらんです。
マレーシア政府が2020年3月18日(水)から3月31日(火)までの14日間、事実上の国境封鎖と、電気、水道、ガス、通信、スーパーマーケットなどの必要最小限のライフライン事業を除き、民間企業、学校の休業、休校命令を出しました。この記事の目的は、その場で暮らす外国人がどう暮らしていくのか、街がどう変わっていくのかを記録するとともに、その経験を皆さんに共有致します。
最後までご覧頂ければ嬉しいです。
① マレーシア政府発表の内容 ~Lockdown~
以下、在マレーシア日本国大使館 在留邦人向けメールより引用
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・ムヒディン・マレーシア首相は3月16日22時(日本時間23時)頃から,新型コロナウイルス対策について緊急の記者会見を行い,3月18日から3月31日までの「活動制限令」を発表したところ,とられる措置のポイントは以下のとおりです。
(全文(出典:首相官邸))
・発表では,「観光客及び外国人渡航者の入国は全て禁止する。」とされていますが,外国人の出国についての言及はありません。
・入国管理局によれば,活動制限令下において,就労ビザ,学生ビザ,MM2Hの査証では,マレーシアへの入国は不可,とされています。
・在留邦人,マレーシア旅行中もしくはマレーシアへの旅行を検討中の皆様におかれては,今次「活動制限令」の内容をよくご確認いただくとともに,各種メディア及びマレーシア関係当局から,最新の情報を入手するよう努めてください。
- 「活動制限令」の発表内容
1 新型コロナウイルスは135か国に拡大し,全世界で16万2,711人が感染し,うち6,443人が死亡した。マレーシアでは,昨日(3月15日)に190,本日(3月16日)に125の症例が新たに発生し,感染者数は553人となった。うち511人が入院した一方,42人が回復している。
2 現在の状況に鑑みて,抜本的な対策が早急に必要と判断し,感染症予防管理法及び警察法に基づき,3月18日から3月31日まで全土に活動制限令(Movement Control Order)を発令する。
3 第1に,宗教,スポーツ,社会及び文化活動を含む大規模集会は禁止する。礼拝施設及び商業施設は,スーパーマーケット,公的市場,食料品店,コンビニエンスストア等の日常必需品を販売する店舗を除き全て閉鎖する。ムスリムによるモスクでの金曜礼拝等の宗教活動の延期は3月15日の特別メンタルヘルス会議(Mesyuarat Jawatankuasa Muzakarah Khas)の決定(3月17日から3月26日まで礼拝を行わないと規定したもの)に基づく。
4 第2に,マレーシア人の出国を禁止する。海外から帰国したばかりの者は,健康検査及び14日間の隔離(又は自主隔離)を受けることが求められる。
5 第3に,観光客及び外国人渡航者の入国は全て禁止する。
6 第4に,幼稚園,普通科校,寄宿校,インターナショナルスクール,ターフィズ校,初等,中等及び大学入学前の教育施設を含む公立及び私立学校を閉鎖する。
7 第5に,全ての公私の高等教育機関(IPT)及び技術訓練校を閉鎖する。
8 第6に,政府機関及び民間企業は,水,電気,エネルギー,通信,郵便,輸送,灌漑,石油,ガス,燃料,放送,金融,銀行,保健,薬局,消防,刑務所,港,空港,治安,国防,清掃,物販,食料供給等の主要インフラを除き全て閉鎖する。
9 我々は他国で短い間に数万人が感染する状況を目の当たりにしており,国民が同様の事態をマレーシアで目にすることは望まないだろう。国民がこの難局を克服できることを望む。パニックや不安に陥らず,落ち着いていただきたい。我々は,中国等の国々が思い切った対策を取り,感染を急速に減少させた事例を目にしてきている。
10 食料,生活必需品,マスク等の保健用品は十分にある。国内取引・消費者省が食料供給及び日用品の動向を継続的に注視する。
11 首相を長とする国家安全保障会議が毎日会合を行う。
12 活動制限令に関する質問がある場合は,明17日正午からホットライン03-88882010でNational Operations Management Centerに連絡できる。
- 入国管理局によれば,活動制限令下において,就労ビザ,学生ビザ,MM2Hの査証では,マレーシアへの入国は不可,とされています。
- 在留邦人,マレーシア旅行中もしくはマレーシアへの旅行を検討中の皆様におかれては,今次「活動制限令」の内容をよくご確認いただくとともに,各種メディア及びマレーシア関係当局から,最新の情報を入手するよう努めてください。また,ご自身や周囲の人の感染予防のためにも,手洗い・うがいの励行,適切なマスクの着用等,引き続き感染予防に努めてください。
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以上引用
数日前からクアラルンプールのモスクでの集会参加者を中心に、コロナウイルス感染が急速に広がっていました。発表当日(16日)の午前中から社内でも首相が今晩(16日夜)に重大発表を行い、多分行動制限になるだろうとの噂が流れていました。SNSでも、食料品の買いだめを勧めるメッセージが流れ始めていました。マレーシアは日本以上にSNS社会ですので、政府で情報を統制するのは難しいのがわかります。社内もローカル社員含めて、浮足立った雰囲気につつまれており、既に日常ではなくなっていました。
ここで、会社で確認した事は以下です。
できた事は、これだけです。BCPについては、インターネット接続環境下であれば、事務的な手続きはできる環境でしたので、実務面での心配はありませんでした。以下の記事も参考になると思います。
夜10時過ぎからの首相発表をYouTubeで見ていましたが、マレーシア語なのでほとんど理解できません。しかしながら会社の同僚が直ぐに英語に訳してくれて助かりました。それによると、18日(本日)から、”Lockdown” “閉鎖”だとの事。
まとめますと3月31日まで、
となります。
翌日17日は最後の猶予期間(?)で通常通りのはずでしたが、出社してくるローカル社員は1/3程度になっていました。幹部社員でも休んでます。パソコンはもって帰っていますので、連絡には困りませんでしたが、この辺りが”マレーシアっぽいなぁ”と感じます。(笑)
私も帰任に向けて、VISAの取り消しなど行政的な手続きを行っていましたので関係個所への確認を行いました。また、今月での帰任ですので、身の回りの荷物の整理を一気に終わらせたところで、出てきた社員に急ごしらえの送別会を開いてもらいました。
嬉しかったなぁ♪
② 2020年3月18日の記録 =平穏なマレーシア=
7:30 通常通り起床。
いつものビスケットとコーヒーの簡単な朝食を済ませました。
9:00 休日のような服装で、とりあえず在宅勤務開始。取り急ぎメールを片付けた後に、ネットで情報収集。
帰国予定便が運休になってる!! OMG!!
まぁそれはそうですよね。乗る人がいない空気輸送しても仕方がないですもんね。私の予定フライトは31日の羽田行きです。昨年の台風19号で同じような目にあっていましたので、落ち着いてANAに電話。しばらく待たされましたが、とりあえず便を前倒しして帰国することになりました。
世界的に先が見えない状況下ですので、全て前倒しで検討すべきです。
12:30 お昼にランチを兼ねて、街の偵察へ。
思ったより平穏だなぁ~
という印象です。レストランでは店内での飲食が禁止されているようで、各店舗ともこんな感じになっています。
とりあえずサンドイッチを買って帰宅。
14:00 お仕事再開。打合せを終わらせる。
18:00 終業
19:00 お米を研いで、夕食の買い出しに出かける。
いつもより商品は少ないですが、買占めのような動きはないのか一部生鮮食料品を除いて商品は潤沢にありました。トイレットペーパー等の紙類も含め。
20:00 夕食の献立:ごはん、缶詰、みそ汁、トマトサラダ
21:00 ネット巡回 ブログ
今晩もNYで株が暴落してるなぁ…
24:00 就寝
おやすみなさい。明日も平和な日である事を願って。
今日も最後までご覧頂き、有難う御座いました。
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