コロナウイルスによる日本社会の変化

雑記

こんにちは、うずらんです。

今回は試験的に長文かつ装飾を極力控えて記事にしています。

コロナウイルス。とうとうWHOがパンデミックを宣言しました。日本では一斉休校から各種イベントの自粛要請、甲子園の中止、無観客の春場所、マスク騒動、ティッシュの買占め云々。そして世界的に株、為替、各種商品市場にも大きな打撃を与えいます。人類は年単位でこのウイルスと戦っていく事になります。合わせて、日本は根本的に人口減少という問題を抱え、今回のコロナウイルスの影響だけでなく解決すべき問題は山積みです。

そんななか今回の記事は、前向きに日本が世界の一員として今回の騒動をきっかけとしてどう変わって、どんな日本を築くのかを想像して記事にしてみます。

最後までご覧頂ければ嬉しいです。


この記事のコンテンツ

① 外圧をきっかけに変わってきた日本という国

② 外から見た日本という特殊国家

③ 同調圧力と予測不能に起因する不安からの解放

④ 同調圧力、外圧で変化できる日本、日本人


① 外圧をきっかけに変わってきた日本という国

昔々の話しからです。私達は、律令制度下の飛鳥時代に防人という制度があったと学校で習いました。大陸からの武力侵攻に備え各地から招集した兵士を九州北部中心に配置するという仕組みです。

防人が詠んだ歌が万葉集にのこされています。改めてその歌をよんでみましたが、その歌を詠む防人の心は今の日本人と全く違いはありません。遠く離れた妻、子供、親兄弟、故郷を思い辛い。しかし、その人たちを守るためにこの努めを全うしよう。マレーシアに単身で駐在するサラリーマンと全く同じ心持ちです。

少し話がそれましたが、この仕組みは朝鮮半島で起こった軍事衝突をきっかけにできました。それまでは組織だった国防の仕組みがありませんでした。今の自衛隊に繋がる仕組みはこの時からできました。国の根本である国防についても外圧によってできた仕組みなのです。

また、明治維新は列強と言われた欧米各国によるアジア侵略という外圧、最近のことであれば先の大戦の敗北による政治的、経済的な大改革。これも外圧です。

良くも悪くも日本は外圧によって大きな変革を起こしてきた国家です。

② 外から見た日本という特殊国家

この7年間、私は日本という国を外から見続けました。感じる事は、やはり日本は特殊な国です。

マレーシアを初めとして、同じような顔立ちをした人がほとんどという国はASEANにはありません。大小はあれ、どの国も他民族国家です。日本はというと、誤解を恐れずに書きますが、単一民族国家です。勿論、外国籍の方、俗にいう大和民族ではないという方もいらっしゃいますが、それでも同じレベルで深い日本語を話し、理解できます。海外で生活していると、民族云々でなく言語が日本語で統一されているというのは根本的な文化が統一されているという事だと感じます。

また、これもよくいわれる事ですが、日本は他のどの国と比較しても清潔です。まず街にゴミが落ちている量が極端に少ないです。食事をしていても、ハエや虫を手ではらいながら食事をする必要もありません。こちらのスーパーマーケットでは生臭い匂いを感じますが、日本に帰った時のスーパーマーケットは逆に消毒臭いくらいです。

社会規範、ルール、レギュレーションについても日本ではかたくなに守ります。夜中の暗い田舎の信号で誰も来ないとわかっていても、赤信号で車は止まっています。他の国はどうでしょう。昼間であっても車が来ないとわかれば赤信号でも進めを意味します。あくまで、信号というのは交通をスムーズにするツールの1つなのです。したがって、誰も来ないとわかっている田舎の赤信号を守る日本の方が、本来の意味からすると間違っているとも言えます。それでも日本人はルールを守るのです。日本国憲法を含めて。

③ 同調圧力と予測不能に起因する不安からの解放

日本は同調圧力の強い国です。行動原理として、皆と同じ事をすることが良しとされています。これについては、良い悪いを別にして多少なりとも日本人が感じていることと思います。では、その”皆”ってなに? 子供の頃に先生、親から言われましたよね? ”皆って誰ですか?” 私はその正体不明の集合体は別名”社会”だと考えています。同じ社会規範、ルール、レギュレーションの中で生活をしている人の集合体、それが国であり、地域であり、会社であり、家族であり、社会であり”皆”です。同じルールの下で”皆”は生きているのですから、そのルールから外れた行動をすることは、その社会自体を破壊するデストロイヤーです。排除されていく事になります。これが、同調圧力の正体です。

ルールを守る事は社会の秩序を維持して行くうえで根本となる社会基盤です。社会の構成員がルールを守るという事が前提であれば、その社会内で起こる多くの事は予測可能となります。予測可能という言葉は、”未来予知”に置換が可能です。人という生き物は未来が見えない事に対して恐怖をいだきます。例えば、明日会社に同僚が来るか来ないかわからない。たったこれだけのことでも想像してみて下さい。同僚の石田さんが明日会社に来るから、この製品のここは埋まるから、納期に間に合うな。そう、未来予知しています。しかし、石田さんは明日会社に来るか来ないかわからないという条件になったらどうでしょうか? 納期が不安になります。この場合、”皆”には納品先のお客さんも入ります。お客さんは”皆”である、石田さんの会社が納期を守って納品してくれる、という未来予知をしています。そうすることで、”皆”安心しています。ですので、ルールとしてある、”会社には定時に出社する”、”納期は守る”を逸脱する人は社内から排除されます。同じく、サプライチェーンから外されます。同調圧力、未来予知を”皆”で共有できる特殊国家が日本です。

④ 同調圧力、外圧で変化できる日本、日本人

そんな特殊国家、日本。私は日本がどう変化していくのか、どう変化すべきなのかを楽観的な視点で想像してみます。

先にも記しましたが、今回のコロナウイルスという外圧は年単位で影響がでてくると考えています。

既に政府による各種要請によって、多くの会社が、時差出勤、リモートワークを進めています。これによって、国内の交通機関では明らかな変化がみられているようです。ある統計では通勤電車は数十%の割合で混雑が緩和されています。早速、今まで解決しようとしても解決できなかった通勤電車の問題がこの1カ月で解決されました。この通勤問題というのは日本の生産性に直結する問題です。朝早く起きて、1,2時間も立った窮屈な電車で通勤する事を”皆”望んでいるのでしょうか? ただ、しようがないと盲目的に受け入れているだけです。

また、リモートワークもそうです。全員で顔を合わせてやる会議に意味がある。同じ場所で仕事するからはかどるなどどいって、全く普及しなかったリモートワークですが、今回のコロナウイルスの影響でやってみると、できちゃいました! いう事でしょう。私の感覚では、工場などの生産現場以外であれば、半分以上の仕事がリモートワークで終えられると感じています。個人では少し前からLINEなどを使って、ビデオ通信をしていますよね? 今までリモートワークが普及しなかった原因は、ツールの問題でなくそれを使う人の問題だったのです。

一旦この流れになれば、特殊国家日本です。一気にリモートワークが普及していくと考えています。同調圧力で、リモートワークツールを使っていないからといって”皆”に排除されたら困る。リモートワークツールを導入しよう。そういうインセンティブがかなり強く効くタイミングが今、まさにこの時です。政府にはリモートワークを導入した会社に税制優遇を行うなどの後押しをしてもらい、リモートワーク先進国になるチャンスです。これにより、通勤時間を削減できることにより、先進国中最下位という“皆”の生産性が向上するはずです。経済問題も解決に向かいます。更には、今まで通勤にとられていた時間を家族にあてる事ができます。介護問題や、少子化問題にもよい影響がでてくる事が予測されます。どこでも働ける環境ができれば、東京一極集中といった事、近い未来に起こる事が予測されている巨大地震への備えにもなります。

ここまで日本という特殊環境下で今回のコロナウイルスショックを皆で解決、更には社会を大きく変えていくストーリーを書いてきました。転換点に立っているのが、この令和2年 2020年 3月ではないでしょうか?


つたない文章ですが、皆さんの今抱えている不安解消と今後の展望の一助になれば幸いです。


他にもコロナウイルス関係では、下記の記事をご覧下さい。

コロナウイルスにテクノロジーで勝負する中国の実態
こんにちは、うずらんです。 コロナウイルスにテクノロジーで勝負する中国の実態について記事にします。 最後までご覧頂ければ嬉しいです。 この記事のコンテンツ ① 徹底したテクノロジーによる感染対策 ② 日本はコロ...
海外出張時のコロナウイルス対策と影響
こんにちは、うずらんです。 今回は新型コロナウイルスの空港、航空会社への影響、対策について実例をもとにお話し致します。#こんなに移動に気をつかって疲れるってねぇ… 最後までご覧頂き、ご参考になれば幸いです。 この記事の...

最後までご覧頂き、有難う御座いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました